生地には20ヶ所の湧水名所があり、それぞれ違った味と水質を楽しむことができると、
観光客のお立ち寄りスポットにもなっています。
この水でご飯を炊いたり、コーヒーを入れると美味しいと
毎日 水を汲みに訪れる方もたくさんおられます。
日本屈指の急流河川である黒部川の地形は、
度重なる浸食によって、大量の土砂が下流へと運ばれていきました。
流れた土砂が四方へと広がり、扇子を開いたような地形であることから、
この名水の名称に「扇状」という文字が付けられるようになりました。
ここ生地では湧水を清水(しょうず)と呼んでいます。
富山県の立山連峰に積雪した雪は、夏でも解けることのない万年雪となります。
その万年雪から解けた水は、天然フィルターとなる扇状地を通り、
黒部の平野地帯へ安定した水量で流れていきます。
水温は1年を通して15度前後です。
黒部市内には約750ヶ所以上の湧水井戸があり、
なかでも黒部川扇状地の生地(いくじ)は、
水質・水量ともに上質な地域として
「昭和の名水百選」
「平成の名水百選」にも選定されています。
黒部川扇状地湧水群が採水できる「清水(しょうず)の里」へは、
北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅から車で約15分
あえの風鉄道 生地駅から車で約5分
高速道路を利用する場合、北陸自動車道の黒部ICから車で約10分